今までは,下りはテクニックと度胸だと思ってました。
いや、確かにテクニックと度胸も大事です。
しかし、少なくとも自転車のジオメトリーで、テクニックをかなりカバー出来ます。
自転車のジオメトリーが、自分の身体に合うのと合わないのでは、下りでのコース取りが全く変わり、恐怖感も無くなり、下りが楽しくなってきました。
ではジオメトリーの何処に、注目するかと言うと、
自転車のヘッドの角度(ヘッドアングルもしくはキャスターアングル)、フォークのオフセット値です。
下記の表は、日本が誇る自転車メーカー、ブリジストンアンカーのカタログから抜粋したものです。
フォークのオフセット値とキャスターアングルから、トレール値が算出できます。
トレール値が大きくなるほど、自転車は直進安定性が良くなりますが、逆にハンドリングが重くなり、下りで曲がりにくくなります。
また、トレール値が小さくなるほど、自転車は直進安定性が悪くなります。簡単に言うと手離し運転が難しくなります。その代わり、下りでは曲がりやすくなります。
しかしながら、トレール値はバランスがあり、大きくなり過ぎても、小さくなり過ぎても良くないのです。
表のグレーの部分、55〜58ぐらいがベストバランスなのです。
そして、58〜64と50〜55は準ベストバランスなのです。
55〜58は、直進安定性とハンドリングのバランスが均等化している。
58〜64は、直進安定性重視で、少しハンドリングが劣る。
50〜55は、ハンドリング重視で、少し直進安定性が劣る。
と、いった感じです。
さて、私は数台のバイクを所有しているのですが、下りが怖くて楽しくなかったF社のトレール値を算出してみたら、なんと68。
そして、所有しているバイクのトレール値を全て算出してみると、K社は、58.4でした。ベストバランスではないですか。
早速、数日間、K社のバイクで先生と走りました。
下りで離される距離が少しになり、下りが楽しくなりました。
F社の68という数値は、圧倒的に直進安定性重視で、圧倒的に下りでは曲がりにくいという事が分かりました。
さて、話が長くなりましたが、ここで重大な事を教えます。
同じ種類のフレームでもサイズが違うと、トレール値も全然変わってきます。
つまり、評論家のバイクのインプレッションは、あまりマトモに信じてはいけないという事になります。
評論家が試乗しているバイクのサイズが、自分のバイクのサイズと同じならば、少し信じてもいいかなというぐらいにしときましょう。
まあ、どのサイズに試乗しているかなどあまり記載されていませんが。
あと、トレール値はタイヤのサイズでも変化し、そしてドライバーの体重で、感じ方も変わりますので、ご了承ください。
これから、新しいバイクの購入を考えている方、デザインや機能も重要かもしれませんが、ジオメトリーもよく見てみてくださいね。
by スモールエンジン
